『グッドバイバッドマガジンズ』鑑賞
所謂エロ本を製作している人たちの奮闘記。
故に(特に女性には)耳心地が良くない言葉がもっと出てくるのかなと思っていたけどそんな事も無く楽しめました。
というより正確には「仕事してたらあるあるだよなぁ」と共感することばかり!!
事実に基づいて作るためにしっかりと取材や見学をされていたお話を聞いて、だから自分と距離が離れている世界ではなくみんなに身近に感じられる作品になったんだろうなと感じました。
あまり前情報を入れて無かったので、男性向けエロ本の製作に女性社員が居ることや新卒の女の子が主人公なのにも驚きました。
入社したての時はもっと会社に嫌悪感を持つのかなと思ったけど数ヶ月でバリバリお仕事が出来るようになっててタイトルをつけるのに内容・文字数共にバッチリと意外に早く馴染んでいく様も面白かったです。
入社半年くらいで後輩に先輩から教えられた時と全く同じセリフを言うのはブラックではあるあるだなぁとも。
スポーツに打ち込むとか病気を乗り越えるとかで頑張っていくことの素晴らしさを感じることは作品も含めて多くありました。でも大人になってひねくれてきたからか(笑)、逆にそれを冷めた目で見てしまう自分も居て…。「あぁ、私も段々汚れてきたな」なんて考えたりしてたんですけど、この作品は身近に感じられる体験だからこそ凄く共感出来たし、自分も頑張って来てたんだなってちょっと褒めてあげようって思えました。
欲を言えば、エロ本を作る仕事に彼らがどうしてここまで情熱を傾けられるのかが知りたかったかなと思います。でもそこをハッキリさせちゃうと共感しにくくなるのかな…。難しいです。
