呪いに取り憑かれた主人公が、狂気に陥りながらもその実態を調査し、解決の糸口を探る。しかし…
という話。
詳しい設定は以下。
ある呪いにかかった人物は精神錯乱に陥り、誰かの目の前で悲惨な方法で自殺する。
すると自殺の目撃者に呪いが転移する。
そして目撃者もまた数日内に発狂し、誰かの目の前で凄惨な自殺を遂げる。
さらにその自殺を目撃した誰かが…
というループ。
"呪いの手紙" 型のホラーで、『It Follows』を思い出す。
人物たちは自殺の直前、一様に不気味なほほえみを浮かべるのだが、その表情が異様でインパクト大だ。
予告編でも見られる女学生のほほえみで既に失禁しかけたが、主人公のセラピスト女性が見せる「ニチャアアアア…」という邪悪なスマイルも怖すぎて椅子から転げ落ちた。
何度か「夢オチ」展開もあるが、これは今作の元となったショートフィルム『ローラは眠れない』から引き継がれた設定だ。
自分が見ている光景は果たして現実と言い切れるのか。
自分は正気を保てていると言い切れるのか。
こういう「自我の安定性に疑念を突きつける映画」は観てていつも不安になるな。
あと劇伴も不穏でとても良かった。
ゲームの『ゆめにっき』を思い出す音だ。