オープニングのタイトル出しは近年でもトップクラスにテンションがあがった。ラストにも繋がってくる丁寧な仕事も素晴らしい。
とある「呪い」にかかった人物の最後を目撃した者が、感染するかのごとく連鎖反応を起こしていくのはどうしても「リング」を思い出す。
「リング」にもあるような対抗措置をとる場面は、社会的弱者を相手にするので倫理的に大丈夫か?と不安になったが、それも騙し演出により手のひらで転がされる。それも何回もである。現実/虚構をいったりきたりする手法が上手く、ライド感覚で楽しめた。
セラピストを主人公に「過去のトラウマからの脱却」をテーマにしているのだが、フィジカルに訴えかけるゴアシーンも多く、なによりクリーチャーが登場したのは思わぬお土産をもらったかのよう。
ダイナミックな反転ショットや、ジャンプスケアも多用されているので、より配信スルーなのが勿体なさすぎると思った。
やはりスクリーンの大音量で楽しみたい。