『Smile スマイル』
笑顔が感染してゆく。
短編ホラー「ローラは眠れない」を長編映画化。
幼少期にトラウマを抱える精神科医のローズは、目の前で笑顔のまま自ら命を経ってしまう。
それは、ローズの精神が崩壊し、泥沼にはまってゆく合図だった。
ホラー表現がとても素晴らしく、笑顔が非常に怖い。
現実か幻想か見分けが付かないのも恐怖ポイントで、まるで自分自身がローズの追体験をしている気分に陥る。
不安にさせる音響も素晴らしいが、ローズが何をやっても周囲に嫌われるのが割とストレスだったな。
良いシーンは多いし、しっかり怖いんだけど、なんだかちょっと物足りない感じ。
何だろう……とんかつの気分でとんかつだーっ!とんかつ食べるぞーっ!て食べたら、アジフライだったみたいな絶妙な物足りなさ。
アジフライは大好きだけど。
オチはもう一捻り欲しかった。
原作映画にも出てるケイトリン・ステイシーがめっちゃ良かった。