"何よりも不気味な笑顔が怖い"
「いつで〜も スマイルし〜ようーねー♬」
宣伝の時点で、これ絶対怖いやつ認定をしていた作品。
満を持して鑑賞したけど、、、
いや〜えらい怖くて、予想以上に夢に出てきそうなやつでした。
まず、設定がなかなかしっかりしてましたね。
笑顔で自殺した患者の情景が脳裏から離れない。
トラウマ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)
を上手く絡め、精神疾患と霊的・悪魔的なスピリチュアルとのバランスを保った良作でしたな!
次に、主人公が精神科医というところも物語の肝でしょうね。
医学・科学と、それでは証明出来ない不思議な何かとの違いについて考えさせられました。
はじめは自らPTSDによる妄想や幻視か?と思い始めるのだったが、次第にそれでは説明つかなくなる。
何かの存在によるものだと訴えはじめても、周りは信用してくれない。
こういうところがリアルでおっかない部分でもあったな〜。
人間の怖さ。恐ろしい。
最近観た『ゴシカ』も似たような展開ではありましたね。ハル・ベリー、精神科医でした。
幻視から現実に戻ってくるあたりの怖がらせ方がジャパニーズ・ホラーっぽくもあってヒヤヒヤしました。
設定の"逆手を取った恐怖"って『ミッドサマー』でやったのと似てましたね。
また違う怖さではありましたが、工夫は似てるかな。
物語としては、、、
う〜ん。なんだろう。
やっぱり音楽や脚本と、中盤まで痺れる展開でいたんだけど、ラストまで引っ張るパワーはなかったですね。
オチの善し悪し、好き嫌いは置いておいたとしても、トラウマとの戦いとスマイル悪魔から逃れる道がイコールなのかすらハッキリしなかったのは…
サスペンス的に見ると、一昔前のサスペンスドラマのような事件の踏み込み方だったので、地味さが際立っていたなって。
一つ二つと捻りがあるかと思いきや、まさかネタ1本で勝負するなんて思わなかった。
とはいえ、決して面白くなかったってわけでもなくて、十分怖かったし満足しました。
てか、主役の女優さん31歳に見えなかった。
老け顔。。。
でさ、実は父ちゃんがあの方…
は!!!
すみませんでしたあぁぁああー!!!笑