割と王道な"恐怖の呪いに取り憑かれ逃れるために奔走する"
という作りではあるものの
本作の肝は映画冒頭から負け戦ムードバリバリなところ。
襲いくる恐怖自体も圧迫感あるのだが
それ以上に主人公の置かれている環境・生い立ちが
全て悪い方へ悪い方へ泥沼に引きづり込んで行く。
どんどん憔悴しきっていく様は
「ヘレディタリー」のトニコレットの様。
またアイディアとして笑顔を恐怖のモチーフとしたのは大きい。
例えばゾンビ、おどろおどろしい怪物、幽霊など
明からさまな恐怖モチーフはいっぱいあれど
不自然な笑顔(一種のピエロ恐怖症なのかな）から
繰り出される狂気に満ちた行動は
あまりにも異常自体でありそれ自体が恐怖を生み出す。
これがなかなかに恐ろしくてよかった。
まあでも一番大事なのは
メンタルやられてるなって時は休むことが大事よ。
ワーカホリックになったら一種の警告よね。
みんなワークライフバランスをきちんと大切にして
健康が第一資本ということも肝に銘じよう。
