さくぞー

クレイジークルーズのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

最初おもんなさそうと思ったけど、今をときめく坂元裕二脚本というのを見てワンチャンあるかと思っていたのに配信開始した途端に☆1.2も下がるとか笑えん。☆4.3はさすがにないと思ったが☆3.7くらいは期待してたよ…。普通におもんない。しかも125分もあって地獄。

これが『怪物』『花束みたいな恋をした』脚本家の作品なのか…。幅が広いとはとても褒められない、良くないタイプの大作邦画。でもこれは作家より製作側を叩くべき案件か。劇場公開ならまだしも、Netflix限定映画なんて観る人が限られるんだからこの低評価にもなるわな。
もしかしたら坂元裕二もこんな脚本書かされて泣いてるかもしれんし。

船版『マスカレード・ホテル』とも言える豪華絢爛さはしっかりある。ダメなマスカレードホテルと言った方が早い気もする。
特に犯人であるヤスケン夫妻以外でのヘイトキャラが多すぎる。主役2人以外が基本全員嫌な奴とかどうかしてる。まあ豪華客船だからしょうがない面もあるが、スタッフ側も良い人いないしな。

ショボい古畑みたいな殺人シーンがひでえ。もうミステリーには期待できねえと思ったが、宮崎あおい含めて嘘をつかれるくだりはオッと思った。…のにクソしょうもない理由でしたわ。
マジシャンは予想できなかったけど、シンプルに出しゃばってこなくて良かった。ただでさえ恋愛映画要素が強いのでダルい。てかヤスケン夫妻が普通に殺してないけど人殺しではあるから、家政婦親子や娘のためにもシンプルに犯人で捕まって欲しかった。

恋愛映画としてのパートは、主役2人が愛嬌あるキャラなので楽しく見れる。「やり返しましょうか」とか良かった。けど、あの電話だけで千弦が彼氏に気持ちが戻るのが急に無能感漂って残念。
抱き合うシーンのトイレットペーパーはギャグとして最高。事故物件みたい。ゾンビランドみたいな作品なら感動シーンとして機能するかもね。
浮気してたお互いの相手のことも上手く処理し切ってないし、無駄に5回くらいキスしたうえに立ってキスもしてて見てらんねえ笑
マジでみんな浮気しまくってて草生える。

豪華キャスト以外にもモブが外国人も含めてめちゃくちゃ沢山いるのが良い。本当に良い。色んな場面でメインキャスト以外にも人がたくさんいるので、しっかり豪華客船内感がある。
吉沢亮と蒔田彩珠の幅広い演技はさすがです。吉沢亮の壊れたり発狂する演技好きなんだよな。メガネ外した瞬間の目が綺麗すぎて面白かった。
宮崎あおい38だし大名倒産では母役だったのに全然いける可愛さ。むしろ昔より可愛く感じる。
そして永山絢斗…惜しいです。重版出来コンビで結託した瞬間めちゃくちゃ感動。

映像:======A
脚本:==E
編集:=F
俳優:======A
人物:====C
音楽:=====B
音響:====C
【MVP】冲方優
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