このレビューはネタバレを含みます
ドラマが始まったのは、小学校3年生だった。
あのときはまだ、命の尊さなんて、生きる意味なんて、知る術も、そして知る必要もなかった。
あれから約20年。
友人の死、義母の癌と死、そして親友の流産を経た。仕事で医療現場にも関わった。
自分のこの20年を振り返り、志木那島の世界の変わったことや変わってないことを感じ見届けた時間だった。
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Drコトー診療所という作品は、「頑張れ」を伝え続けた作品だったと思う。
なかなか今の時代で「頑張れ」を伝えるのは難しいけど、欲を言えばもっとそれを伝えてほしかった。
最後のホワイトアウトのシーン。
悲惨な災害後の診療所で先生が倒れるシーンから始まり、あの数秒の空白の時間を映画にしてほしかった。
そこにコトー先生からの「頑張れ」と「希望」が詰まっていたと思うから。