累計発行部数1200万部超えの同名漫画を原作に、2003年、2006年に放送されたテレビドラマの映画化。19年前、東京から僻地の離島に赴任してきた外科医の五島健助ことコトー。長年彼を支えてきた看護師の彩佳と結婚し、静かに暮らしていたが……。
古くからのファンは、まるで久しぶりに親戚に会ったような感覚になる。さらに、判斗(髙橋海人)の目を通すことで新規の観客にも優しい作りになっている。意外な形で登場する人もいて、長く続くシリーズゆえの遊び心とだいご味を存分に味わえる。
必ずしも順風満帆ではない現実に直面する彼らの姿は、まるでドキュメンタリーのよう。お涙ちょうだいの感動ストーリーではない。