クラウドアトラスみやちゃん

チケット・トゥ・パラダイスのクラウドアトラスみやちゃんのレビュー・感想・評価

3.2
【一言感想】バリ島の美しさと人生の道標をどう探すべきかがわかる一作。

【あらすじ】元夫婦のデヴィッドとジョージア(ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが再共演!)は5年間の結婚生活の後、20年前に離婚し其々の道を歩んでいた。そんな2人の愛娘リリー(「ブックスマート」「ディア・エヴァン・ハンセン」のケイトリン・デバー😍)はロースクールの卒業旅行でバリ島へ。猛勉強の末、弁護士になるのに現地で結婚なんてあり得ない!とへ赴き、トロイの木馬作戦で😆結婚阻止で協力することになる。

【感想】兎に角、バリ島が美しい。ロケ地はいわゆるリゾート地ではないため、ガイドブックには載ってないところで、本作でバリ島観光をしているような気分になれます。
もちろん、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツは良いのだけれど、娘役のケイトリン・デバーが初々しい演技で素晴らしかった。
是非、彼等のファンならめちゃくちゃ楽しめると思うし、バリ島に興味がある人にもお勧めです!

【少しネガティブな感想】いわゆるリゾート婚を西洋人の目から描いているのだけれど、実はバリ島というかインドネシアは結婚というのは一大イベントであり、本人同士というか一族対一族的な一面があり、出席者も1000人とかザラにあるし、めちゃくちゃお金も準備に時間も掛かる。
同じ宗教でないと結婚できないとか、結婚しても財産分与は受けられないとか外国人には厳しい面も多々ある。
入る家庭によっても全然違うのだけれど、家父長制が色濃く残る国でもあるので、所謂姑さんと上手くやれないと国際結婚はうまくいかない。なにせ家の中に何十という神様がいて、朝昼晩とお祈りと御供えが欠かせないなんて現代の日本人に想像ができるだろうか。
まぁ、そこまで映画で表すものでもないのだが、バリ島での結婚を美化してるかなぁとは思わずにいられなかったのも事実であった。

【監督】「マンマ・ミーア!」のオル・パーカー。