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エゴイストのsnufのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
3.9
愛なのかエゴイストなのか。
確かによくわからなくなる時がある。
自分は良かれと思ってしたことが
相手にとってはいらないことだったり
逆にしてもらわなかったことが不満になったりすることもある。
この映画で描かれているものは僕は美しい愛だと思うけど
独占欲だったり支配的だと思うことだってできるのかもしれない。
ストーカーやDVの加害者は愛だと思っているかもしれないけど被害者からしたらそうじゃないから。
龍太の母妙子が浩輔にいう台詞で
私達が愛だと思っているからいいじゃない的な台詞があったと思うけど確かにそうなのかもしれないと思った。
エゴイストから愛に近づいていくには修行がいると思うし人生かけて学んでいくことかもしれない。
龍太を演じた宮沢氷魚がとても良かった。
あと母妙子を演じた阿川佐和子も良かった。
2人ともその人自身の人柄があってその人のフィルターを通して現れてくるものがとてもピュアで温かさがあると感じた。
2人がストーリーで行き着くところはなんかそういうストーリーじゃなくてそうではない先のストーリーが僕は見たかった。なんか展開させるためにそういうことになったみたいでちょっと嫌だった。
でも浩輔と妙子のストーリーが大切になると思うからこれで正解なんだとは思う。
そうそう一番変で好きなシーンは龍太が帰った後浩輔が歌うとこ。
変わったシーンだけどなんか良かったし声は出してないけど笑った。
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