素晴らしいの一言に尽きる。
何がって鈴木亮平が、宮沢氷魚が、脇役の本物のゲイの方たちが、阿川佐和子が、脚本が、カメラワークが。全部！
これは紛れもなくヒューマン・ドラマ。
LGBTQ+の問題だけじゃなく、ヤングケアラーだったり色んな社会問題が提示されていたように感じた。
結局は、東京という多様性が集結している場所だからこそ、自分の自由に生きていけるけど、田舎に帰るとやっぱり自分のありのままにはいかない。そういう意味での都会と田舎の差ってのもなるほどなって感じだった。
それにしても、鈴木亮平は何にでもなれる素晴らしい役者さん。もう、所作が素晴らしく指の先まで全集中して演じていたのではないかというくらい感激した。
そして、宮沢氷魚の瑞々しさたるや。ピュアで美しく真っ直ぐな素敵な青年を地で行ってるんじゃないかってくら自然で。因みに最初めちゃくちゃ疑ってしまった。親が病気とか嘘じゃないとかお金貰うための口実とか。（自分自身汚れた思考の大人になったもんだ）ごめんなさい、龍太くん。
浩輔の日常を切り取ったかのようなドキュメンタリーを観てるかのようなカメラワークも相まって作品の良さが出てた。
