このレビューはネタバレを含みます
作品の前半と後半で印象がガラリと変わった。
前半は男性同士の恋愛に焦点を当てて随分過激な描写もある。非常に個人的な好みになるけど、性描写をするときには精神的な描写を強めに入れてもらわないと感情移入しにくいっていうのがあって、なかなか前半で感情移入できなかったのが残念な点。
後半氷魚くんのお母さんとの関わり。お互いに大切な人を亡くしたところを補完し合う歪な関係だけど、作品の終わり方を見て、それは一つの家族として完成された形なんだろうと思った。最高の終幕。
ただちょっと気になったところがおおかったのでこのスコア。
氷魚くんのお母さんに気を使う前に自分の親はどうしてるのか。亡くなった氷魚くんのことを語らうことはできないけど、何か援助してる描写があってもよかったかな。
あとは氷魚くんのお母さん、足が悪い設定にしては割とスタスタ歩く。息子が亡くなったのに冷静すぎる気がする。あえてそういう演技だと思ってるけど。泣き叫べばいいってものでもないけど、それにしても母子家庭で子供が家の中で亡くなったのにもう少し感情があっても良いのではないかと思ってしまった。
最後にどうしても気になっちゃったのがインストラクターよりも筋肉質っぽい生徒って…ねえ…？
