あんず

エゴイストのあんずのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
3.8
すごく期待していたのに、内容がどうという前にカメラの寄りと揺れがスゴすぎて酔ってしまい、生まれて初めて映画館を途中退場した(花粉症や気圧病の頭痛で体調万全ではなかったのもある)。続きが気になりすぎて色んな方のレビューを読んでいたら、出て行かないまでも酔ったという声があり、私だけじゃなかったんだ、と。同じ悲劇を繰り返さないように書いときます。

いつか配信などで鑑賞できたら、内容については書きたい。


2024.2.29 WOWOW録画で鑑賞

家のテレビで観たら全然カメラの揺れが気にならず、普通に最後まで観れた。

気になっていたストーリーがようやく把握できて、スッキリ。後半は怒涛の苦しい展開で、浩輔(鈴木亮平)の龍太(宮沢氷魚)を思いやっている風の行動が更に相手を苦しめ、追い詰めて行ってしまうというのが切なかった。浩輔の妙に礼儀正しく人に気を遣う所がなんだか怖かった。相手が断れないように、逃げ口がないように好意を押し付けてはいるが、そこに悪意や邪心は無い。相手を思う気持ちに嘘はないのだと思う。

結局、彼自身の母親との死別や性的マイノリティとして受けた差別などによる愛に飢えた心が、そうさせてしまったのだろうなと思う。浩輔は恋人を見つけるよりも、まず彼に合うカウンセラーを見つけて欲しいと余計なお世話かもしれないけれど考えた。
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