このレビューはネタバレを含みます
鈴木亮平さんの表情がたまらなく素晴らしい....."鈴木亮平がゲイ役"って予告とかで取り上げるから主人公が自分の性に苦悩する...話かと思いきや、"愛とは"という重ーい話がメインだった。(カメラワークについて酔うという人がいたが若干私も同意見)
見返りなんか考えず、純粋に相手を想ってお金を愛情表現の一部として渡し続けるシーンが段々と2人の関係を脆弱にしているのではと少し不安を感じさせた。
「2人でやれるとこまでやろう」この言葉が彼(宮沢氷魚)をどんどん追い詰めていってしまったことに気づかずに、主人公は幸せの中で溺れていた。"彼の職を変えさせて、2人で車を買い、彼にお金を渡す"これは主人公のエゴだったのではないか、本当に正しかったのかという主人公自身の葛藤が死後から伝わってくる。にもかかわらず、また彼の母にも同じことをするのは、愛を感じていたいからというエゴなのかそれとも相手を想ったものなのか。
私は愛のなかにエゴもオルトイズム(エゴの反義語らしい?)も含まれると思う。
相手を自分だけのものにしたいとか、
自分が死んでも相手を生かしたいとか
全部、愛で、
結局、人は自分の頭でしかものを考えられないから自分が良いと思ったことしか愛にできない。
