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エゴイストのcarcのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

母子家庭で育ち、生活費のために体を売りつつパーソナルトレーナーという夢を追っていた龍太と、編集者として裕福な生活を送る浩輔。浩輔は龍太が体を売らずとも母親を養えるよう、月10万円の生活費を援助し、服や車も買い与えて満ち足りた生活を送っていたが、龍太はある日突然死んでしまう。龍太は浩輔の母親の生活費を援助するようになり、2人の間にも本当の親子のような絆が芽生える…という話。

傍から見れば、浩輔と龍太は「金の関係」、浩輔と龍太の母親は「歪んだ(奇妙な)愛情」とも感じられるような"普通ではない"関係なのですが、本作ではあくまで肯定的にそれらを描いていて、心が動かされる作品でした。

お金をあげるのはあくまで浩輔の"エゴ"だが、それも一つの愛情表現のあり方なのだということが、ゲイというマイノリティーを描いた作品だからこそなおさら際立っていました。
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