ファッション誌編集者で優雅なひとりもののコースケはある日、若いトレーナーのリュータと出会い恋に落ちる。深く愛しあうふたりだが、リュータの経済問題がそこに影を差す。コースケが経済的な支援をすることで幸せを取り戻したふたりだが、思いがけない事態がふたりを引き裂く、という恋愛ドラマ。
思い合いながらも様々な事情に引き裂かれたふたりの悲恋を痛むお話だが、技術的な面でひっかかるところが多くまったく良さがわからなかった。とにかくカメラが辛くて、ほぼすべてのシーンが、寄り過ぎ揺れ過ぎ振り過ぎで、見ていて気持ち悪くなってしまった。リュータの家にお邪魔した場面とか、鞄を床に置くところまで追いかける必要ある？と。
一番気になったところとしては、コースケは世慣れた裕福な編集者という設定なのに、お金まわりも振る舞いがあまりに拙くて、エゴイストというよりも子どもっぽく見えてしまったこと。服も含めて、好きなおもちゃで遊んでいるだけの子どものよう。
カメラの寄り過ぎもそうだけど、世界に広がりがなく、作り手に自信がないのではと感じた。
