このレビューはネタバレを含みます
濡れ場が大の苦手なので観るのを躊躇ってたけど、鈴木亮平と宮沢氷魚の共演がどうしても観たくて鑑賞。本当に観てよかった。
すごく丁寧で上質なヒューマンドラマ。
二人のありふれた恋人同士の雰囲気が自然で心地良い。さりげない仕草に相手への思いやりが窺えて素敵だった。愛おしく、かけがえのない空間なんだとひしひし伝わってきた。
セリフは多くないけど、一つ一つに重みがあって後半の浩輔と龍太の母とのやり取りには涙が止まらなかった。
あと役者陣の演技が圧巻。動揺、絶望、慈しみを全て表情で表す鈴木亮平の演技が素晴らしい。龍太の母とのシーンなんて惚れ惚れした。
宮沢氷魚も、鈴木亮平の演技に食われちゃうんじゃないかなと余計な心配をしてたけど全く問題無かった。健気で愛らしい、でもどこか儚げな龍太を見事に演じてた。
そしてなにより阿川佐和子ですよね。息子を亡くした母としての立ち居振る舞いがリアルだった。
少しだけ出てくる柄本明もすごく良かった。
