エゴイストのささみのネタバレレビュー・内容・結末

素直にというか真っ直ぐにというか、心に込み上げるものがするりと出てくるように笑ったり泣いたりを繰り返した。

ピザが口に消えてくから私は被害者なの、には大笑いだし踊ってるし、あんな飲み会最高。かと思えば、車届いたよって電話した時は頭真っ白になるし。

最後にタイトルが表れて、エゴイスト！？あれ、エゴイストって何だっけ？と混乱した。私にとってはひどくマイナスのイメージを持ったその単語は、最初どこにも当てはまらないような気がした。でもよくよく考えてみると、どれもこれもエゴでもある。相手の為になると思って動く事も、相手を思えば思うほど考えすぎて動けない事も、どっちもエゴだ。
この映画の中では、嫌なのに押し付けられた印象はどこにも見当たらなかった。でも受け入れられる事であっても、エゴといえばエゴだ。エゴイストという単語のイメージが随分変わった。人間誰しもエゴイストではないか。

妙な現実味と懐かしさと全然知らない世界の入り混じった不思議な気分。