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エゴイストのaiのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
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2023年、259本目。

愛する人の為に何かしてあげたい。その気持ちは愛か、エゴか。
鈴木亮平の女性的な相槌や仕草には何の違和感もなく、そこには浩輔という人物が確かに存在していた。
いつも鈴木亮平の役作りには圧倒される。
透き通るように儚げな雰囲気を纏う宮沢氷魚を見つめる眼差しは愛に満ちていた。
阿川佐和子演じる龍太の母が非常に良い役どころで心を揺さぶられる。
戸惑いつつも浩輔のエゴを受け入れて、最後の台詞に繋がる…思い出すだけで涙が溢れてしまうような素晴らしいシーン。

愛するという喜び、苦悩、悲しみが一気に胸に押し寄せて潰されそうになった。
愛は所詮自己満足なのだろう。だけどそれの何が悪い。そう言いたくなるような作品だった。
おそらく2023年間ベスト10入り。
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