あくちゃん

エゴイストのあくちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

美しい愛がそこにあった。

14歳の時に母を失ったコウスケ。
シングルマザーの母を献身的に支えて身体を売ってスポーツトレーナーを夢見て生きるリュウタ。
いつしか2人は惹かれ合い恋に落ちた。
カメラとの距離感で正に自分も一緒にこの時を生きてる気がして、次の展開が気になってドキドキした。

恋は身勝手だ。
いきなりリュウタからキスして来て、盛り上がったらもう逢わないだなんて…コウスケの気持ちは?…ってもう私はコウスケになってた。
性別なんて関係ない位に純粋にヤキモチ妬いて嫉妬して、悔やんで泣いて笑って。
恋って凄い力が合って、時にどんな事も簡単に乗り越えたり行動したり、素直な自分で1番居れる瞬間なのかもしれない。

1番私の胸に響いたシーン🎬
売りに身が入らないからと別れを一方的に告げられ、コウスケはリュウタをサイトで見つけ、ホテルへと呼び出す。
そこでコウスケが告げる、
僕はリュウタが好き…5分だけ時間頂戴。
『僕が買ってあげる』
専属の客になる月20万円払う。
リュウタが決めていいよ。
一緒に頑張ろうって言うシーン。
胸が締め付けられた。
1人で戦わなくていいんだ!
もう1人じゃないんだって思えて泣いた。

いつしかリュウタの死を超えて、リュウタの母とも実の息子の様に2人に愛されるコウスケがそこには居た。
早く母を亡くしたコウスケと息子を亡くしたリュウタの母…
ラスト…『まだ帰らないで』
そこには本当の家族が居た。

素晴らしい作品。
友達に勧められて見る事が出来た。
恋してる2人の顔が思わず画面越しにニヤニヤしちゃった。
出逢う人で人生は途端に色づく。
天国で幸せにリュウタ。
待っててね!
あくちゃん

あくちゃん