トシオ88

女囚さそり けもの部屋のトシオ88のレビュー・感想・評価

女囚さそり けもの部屋(1973年製作の映画)
3.5
さそり🦂こと、梶芽衣子演じる松島ナミ第3弾!冒頭いきなりの地下鉄半蔵門線での撮影。成田三樹夫演じる刑事権藤は脱獄女囚さそりを地下鉄車内で発見するも、逆襲を受け、地下鉄駅構内で片腕を切断される😆。そして手錠を掛けたままの切断された右腕をぶら下げて渋谷を駆け抜けるナミ😆血まみれの腕をぶら下げて走ってくる美女を観て群衆が慄くゲリラ撮影最高っス😆。

その後、痴呆の兄と近親相姦の関係の街の女ユキに助けられるが、片腕を失った刑事権藤と、地回り暴力団組長鮫島とその妻カツに執拗に追われる。しかしある出来事をきっかけに逆襲に転じるさそり🦂。

前作が余りにシュールな味だった為か、かなり娯楽色に振ってきた感じで途中の様々なシーンも楽しい😃。ユキが墓場傍の裏通りでスカートを捲り、リーマン相手にマッチ売りの少女をしながら、墓場🪦からの異音に気がついて目を凝らすと、さそりが手錠のせいでつながったままの成田三樹夫の片腕を切断しようと、墓石の端でガリガリしているシーンや、後刻、骨付き肉となったその片腕を掘り出し美味しそうに咥えて新宿の街を走る黒犬🐕‍🦺なんてシーンは今じゃ無理だろうなぁ😆🙈。
そして前作の白石加代子に匹敵する怪演女優が李麗仙😆。流石、唐十郎の元妻で「アングラの女王」と呼ばれた怪演を見せつけてくれる。地下室で大量のカラス🐦‍⬛を飼ってはいかんでしよ😅。

終幕近く、地下下水道にさそり🦂を追い詰めた三樹夫、映画「美女と液体人間」と同じようにドボドボ、ガソリンを流し込み、火の点いた吸い殻を下水道に投げ込む🙈!結末は観てのお楽しみ😆。
梶芽衣子演じるさそり🦂は本作がラスト。彼女の歌声「怨み節」が流れて幕となる。伊藤監督や東映と対立しなければもっとシリーズ化されたかもしれないけど、女優としては、やはり三作が限界だろうなぁとも思う🎬🦂🥲
トシオ88

トシオ88