緑

マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説の緑のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

展覧会鑑賞後に鑑賞。
順番、逆のほうがよかったかも。
展覧会で流されていた映像との被りあり。
展覧会では、
いかにもマリー・クワント!な
黒のインタビュードレス/
マキシ丈で裾ボーダーのイワシ/
テキスタイルとフードがかわいい
マンハッタンが好みだった。

マリーが発明したものは、
ミニスカートとエプロンドレスと
多アイテム入りのコスメパレット。
ミニスカート以外は知らなかった。
エプロンドレスは今もメジャーとは言えないが、
ミニスカートとパレットは定番になっている。
すごい!

マリーと伴侶とビジネスパートナーの
ブランドの展開がメインで、
マリーの生い立ちや息子との関係なども。
マリーがイベントで大きなオブジェに
半裸で乗っているのを見そめられて、
後の伴侶からアプローチの後に結婚。
一目惚れではないが欲情したとのこと。
結婚後にメディアで伴侶が、
マリーの陰毛をハート型にしていると
話したエピソードもあり。
本作中のいろんなインタビューでの話では、
マリーはシャイで控えめとのことだったが、
こういう話をされたことをどう思っていたのか、
とても気になった。

自分の手で作っての量販から
工場で作っての量販になり、
ライセンス事業にも乗り出して、
イギリスのショップひとつから
全世界へと羽ばたいたマリー・クワント。
自分がはまった頃は
既にライセンスでの展開だったようだ。

終盤、ヴィヴィアン・ウエストウッドらが
ファッションに於けるSDGsを訴える。
矛盾ではなく変化と捉えるべきなのだろうが、
ヴィヴィアンもマリーも
今もかなりの規模で展開している訳で、
かなりもやもやした。

ブランドのスタートは上流のための
オートクチュールドレスへの
カウンターとしての既製服。
マリーの服はたしかに機能的だし、
かわいくもあるのだけれど、
スクリーンで観て楽しいのは
ディオールのドレスだな……。

期待していたツイッギーの出番は
ほとんどなし。

マリーの引き際は潔かった。
緑