Yuya

マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説のYuyaのレビュー・感想・評価

3.7
London’s burning with boredom now.
London’s burning dial 99999...

憧れの募りと その儚さへの切なさで
なんだか 焦がれる胸が痛いんだよな
時代を築いた偉人達は ため息を吐く
今やロンドンは 最も退屈な街だと…
自由と革命の永続を望むのは
やっぱ 野暮なコトなんだろうなぁ
夢は夢のままに 遠く耽る程度で良いのか

ヴィヴィアン・ウェストウッド出てるやん
昨年末に亡くなったのは 残念だけど
唐突に 浪費と消費を繰り返すだけの
ファストファッションへダメ出すところ
相変わらず パンクロックだよなぁ

結局のところ 栄光の時代の描写って
過去の美化と 現代への憂いになるのがオチだよな
それはファッションでも映画でも音楽でも同じ

ひと昔前の好きな歌手を全曲聴き込んで
曲ごとに大興奮するファンの姿はもう絶滅危惧種
数曲を聴いてわかったフリで ライブ会場で写メ
知ってる曲を演れば ステージにスマホを向けて
それ以外の時間は SNSのアップに励む
来週には サブスクでまた別の音でも見つけては
開拓者を自称して 得意げになる奴が 現代の主流だろう
わかってるよ そんなコトはね…

でも どっかで信じてるんだよ
過去の脈絡を遡り続け 新しい何かを生み出す
そんな革命が 今どっかで起きているかもって
北風が吹き荒ぶ このクソ寒い時代の中
白い肌を限界まで露出した 美女のミニスカートの奥
次の時代が見え隠れするのでは?なんて
階段の下から 今日もおっさんは見上げているのだ
Yuya

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