タンゴール

マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説のタンゴールのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

世に出る天才には、周囲に必ず良いサポーターがいるのね。
マリークワントの場合は、それが旦那様というラッキーさ。
逆に、そのサポートが無くなってしまえば、もう一人では立てない、ということになるのかもしれない。

マリークワントといえば60年代、と思っていたので。まあ確かにそうなんだけど。キングスロードのブティックの開店が1955年だというので、その先進性に驚きました。
つまりまだビートルズがデビューするずっと前です。
激動の60年代を、音楽で代表するのがビートルズ、ファッションで代表するのがマリクワント。ということで、チラチラとBeatlesが何度も出てきます。
インタビューに答えているロックススターとしては、キンクスのデイブ・デイブスが何度も出てきます。

未来志向の60年代が終わり、ヒッピー文化が流行する70年代になると、マリークワントの洋服は時代の先端から滑り落ちます。とってかわったのが、同じイギリスの女性デザイナー、ビビアン・ウェストウッドというのもよくできた話です。
マリーは化粧品に活路を見出しますが、現在でも普通に使われている、メイクに必要なコスメが1つのパレットに入ったメイクパレットは、マリーの発明品だったそうです。
ホントに才能のあるデザイナーです。

その後、なぜかマリークワントブランドは日本で絶大なる人気を得て、というか、日本以外では人気がなくなり、ついに日本にすべての権利を売り渡したのです。
マリー・クワントは今でも、日本では人気のあるブランドですね。
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