佐藤克巳

雷撃隊出動の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

雷撃隊出動(1944年製作の映画)
5.0
何度観ても心揺さぶられる戦争の核心を突いた山本嘉次郎監督、円谷英二特技撮影による戦争リアリズム映画の最高傑作。基地攻撃隊指揮水上藤田進、母艦攻撃隊指揮村上河野秋武、航空隊司令大河内傳次郎の参謀川上森雅之の雷撃サンカミが、南洋の島基地に出揃い再会を祝す。だが、戦闘機不足で度々空襲に遭い、その戦闘機も他の基地に押収され防戦一方となり、ただ一軒の日本食堂で頑張る東山千栄子も被害に遭った。長い待ちぼうけの日々に、川上が依頼した飛行機が来着し反撃の時は来た。米国空母艦隊を察知すると、村上は空母から、水上は基地から雷撃隊を進発させ、相手艦隊に火の玉となって突撃し戦場の華となって散った。川上は、飛行機製造に死力を尽くす内地に感謝の礼を捧げた。間違いなく日本国民必見の映画。
佐藤克巳

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