ヒカル

ハンガー・ゲーム0のヒカルのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)
3.5
本作にはエンディング曲にオリヴィア・ロドリゴ、レイチェル・ゼグラーが主演かつ歌でも複数曲参加しており、更にユーフォリアでゼンデイヤより美しかったハンター・シェイファー、ゲースロのピーター・ディンクレイジとライオンズゲートとしては奇跡的に旬なメンツが揃った作品で、アメリカで予想以上にヒットしたのも納得。(私はトランスジェンダーで世界一美しいと思ってるハンター・シェイファーとゲースロで1番好きなキャラだったピーター・ディンクレイジのファンです。)

観ようかなと悩みつつアマプラの安売りの角川チャンネルにて前4作を予習してそれほど面白くはなかったのですが、多くの時間を消費してしまった事で引っ込みがつかなくなり劇場へ。

感想は想定よりも良く出来たお話でした。マネシカケス(mockingjay)の使い方や過去作のジェニファー・ローレンスへとつながるエピソードなどのファンサービスや伏線回収は優秀であり、男性主人公は誰か知りませんが、無駄にイケメンで女性陣はウォンカに続いて満足するのでは無いでしょうか。
※mockingjayとはmockingbird(マネシツグミ)とjay(カケス属の鳥)からなる劇中で創造された鳥で日本語訳は驚きの直訳でマネシカケスです。流石に3,4作目の原題の副題(mockingjay part1,2)を直訳(マネシカケス 其の一、ニ)には出来なかったのは残念です。

私の不満点は①長すぎる。区切りがついた後に悲恋ものとして決着をつけるシナリオでサクッと終われば良かったかと。(過去作と違う視点を描きたかった意図は承知してます。)②レイチェル・ゼグラーの歌は相変わらず安定して上手いが曲がフォークソング(カントリー?)で凡庸すぎて感動不能。③ハンター・シェイファーが貧乏設定の為かレイチェル・ゼグラーを食わない為か,ほぼすっぴんで地味かつ眉毛ナシ。(妖精感が強かったユーフォリア比で魅力度-70%)④怖い顔のおばさんが怪演しており、ピーター・ディンクレイジの影が薄く無駄遣い。ただ、退屈せずに最後まで楽しめ、ロストフライトに続いてライオンズゲート頑張ってるなと好意的には感じましたので3.5点としときます。



2023年は本作で劇場鑑賞はラスト予定ですので、オマケで2023年のマイベスト5を記しときます。

2023年劇場鑑賞全43本でのマイベスト5
1位 バービー 3回鑑賞
2位 スパイダーバース2 2回鑑賞
3位 エブエブ 2回鑑賞
4位 ミュータントタートルズ 2回鑑賞
5位 TAR 1回鑑賞
結局、エブエブ以外は音楽物でしたが、サントラを映画鑑賞前から鑑賞後にかけて20周ぐらいは聴き込んだものばかりが鑑賞後感も自然とあがったので上位となりました。スパイダーバース2でのミゲル・オハラ登場シーンの劇伴、エブエブでのSon LuxのThis Is ALife,TMNTでのNo Diggity-Blackstreet feat. Dr. Dre & Queen Pen、TARでのオルガさんのCelloの音色などが印象深かったり感動させられましたが、ダントツはバービーでのWhat Was I Made For? - Billie Eilishでした。アカデミー賞では作品賞は難しいかと思いますが、Billie Eilishが歌曲賞を受賞出来れば私はとりあえず満足です。(グレタ・ガーウィグ信者なので脚本賞も受賞出来れば、好みではないキラーズ・オブ・ザ・フラワームーンがたくさん受賞しても文句を言わない様に努めます。)
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