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ハンガー・ゲーム0のKUBOのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)
3.5
今更また『ハンガーゲーム』か? なーんて思って劇場公開時にはスルーした作品だが、WOWOWでやってたから見てみた。

落ち目の名家のイケメン跡取りが主人公か、と思ったら、「コリオレーナス・スノー」って四部作の大統領ではないですか! 要するにあの権力者スノーの若かりし頃を描いた前日譚ということか。だから『0』なのね。(原題は”The Hunger Games: The Ballad of Songbirds and Snakes” で全然違う)

いきなり歌い出すルーシー・グレイに「ミュージカルか⁈」とびっくりしたが、ルーシー役が『ウエストサイド・ストーリー』でマリア役だったレイチェル・ゼグラーだけに、歌声は素晴らしいし、『ハンガーゲーム』という殺伐とした世界の中で、この「歌」が大きな意味を持つ。暗示的な歌詞の内容にも注目!

前四部作は大ヒットしたから全部見たけど、やっぱり意味なく殺し合いをするのは生理的に嫌。

だが、この若きスノーは意外にも友情に厚く、か弱いマリアをゲームから救うために奮闘する。

だが、彼なりの正義は逆に彼を窮地に追い込み、混沌とした関係の中で「裏切り」「裏切られ」彼をダークサイド(?)へと堕としていく。これはSWで言えばエピソード1〜3ってところなのかな?

作品中で「マネシカケス(Mocking Jay)」とか「カットニス」とか前四部作に通じる単語もちらほら。

これまだ続けるのかなぁ? まあそれなりにはおもしろかったけど、もういいかな。
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