のんchan

ベルリン・フィルと子どもたちののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
『芸術は贅沢品ではなく必需品だ。空気や水と同じように生きるために必要だ』と語ったのは、2002年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の主席指揮者に就任した芸術監督サー・サイモン・ラトル。

21世紀への変革と言わんばかりに、ベルリンフィルの実験的な「教育プログラム」の一環として、音楽を通じて子ども達の持つ可能性を延ばす手助けをする《ダンスプロジェクト》が始動した。

ベルリン在住の26カ国の様々な人種の8歳から20代前半の子どもたち250人を集め、BPOの演奏でストラヴィンスキーの『春の祭典』を踊るという試みだ。
このプロジェクトの6週間に及ぶ練習、リハーサル、そして本番を収めたドキュメンタリー💫


観る前から当然感動するのは解っているような内容だけど、いややっぱりダンスって良いですよ✨🎶✨
250人の子どもたちは、み〜んなど素人。
始めは踊る事に抵抗があり、恥ずかしさを隠すために騒いで、言う事は聞かないし、反抗的な態度の子が多かった。
それでも"一流って違う"と生のBPOに触れて、子どもたちの中の何かが変化する。

老齢の振付師ロイストン・マルドゥームの「ここにいる中で誰一人としてダメな人間はいない。君たちにはパワーがあるんだ」と250人を纏める素晴らしさに感服した。

ラストのコンサートシーン。250人全員がステージに上がる。炎🔥色で様々な濃淡のTシャツとパンツの衣装を着て踊る姿は、みんな一人一人がキラッキラのダンサーだった✨👏✨

冒頭の言葉は心から納得です‼️
日本も10年ほど前から中学校でダンスが必修となっている(いいな〜今の子どもたち😊私は羨ましい)
自分を表現するのに何よりもシンプルだもの、あ〜私も踊りたい❣️
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