型破りな裁判官の話ではあるが、この映画を観て思うことは、正義感だけでは真実は見えてこない、また真実は法廷で天秤にかけられているような気さえする。
法律で全ての善悪が裁けるわけでもない。その法律を発案するのが国会議員であり、成立させる場が国会である。そして公布、施行され、国民の権利と義務として直接的影響を与えるのが条文である。
誰もが隠し通そうとする闇があることにより、皆んなが同罪であるかのような日々が、この画面から感じられた。
弁護士、裁判官ともに法の番人ではあるが、個人差はある。裁判員裁判に於ける裁判官としての職業人とともに裁判員として一般人が参加する刑事事件における判決が果たしてできるのだろうかと危惧する面もある。正しい判決に権力や圧力が関わっていたら大きな問題だ。
法律も時代とともに改正され、新時代に適合したものであって欲しいと切に願い映画館を出た。