あちぴろ

イチケイのカラスのあちぴろのレビュー・感想・評価

イチケイのカラス(2023年製作の映画)
3.5
岡山県秋名市に舞台を移し、入間みちお(竹野内豊)は岡山地方裁判所秋名支部長に。偶然、隣町の日尾美町で「他職経験制度」で弁護士に転身した弁護士としての坂間千鶴(黒木華)。
同じ弁護士でバディを組む地方の人権派弁護士、月本信吾(斎藤工)とある日尾美町内にある、住民の8割が勤めるというシキハマ株式会社による、工場排水による汚染問題が浮き彫りになり…

一方、みちおは貨物船と海上自衛隊イージス艦の衝突事故により、貨物船の船長(津田健次郎)の妻、島谷加奈子(田中みな実)が防衛大臣の鵜城英二(向井理)を刺し殺そうとした事件を担当し、「職権を発動」下にもかかわらず、担当から外されてしまい、国家的隠蔽が臭う事件に発展していく…

というお話。
ドラマのときにはもう少し明るい感じのお話しが多かった印象だったけど、この映画についてはどこか重たい。
みちおの飄々とした雰囲気もドラマほど感じられず、国家が絡む事件だけに重い…
何が一番重いって、斎藤工のいたたまれないラスト。

あれはない。
あれはひどい。
こういう「住民による結託」的なドラマや映画ってほんとしんどい。
ディプラの「ガンニバル」とかも観たいけど観たくない。
正義が歪んだ状態ではびこるのって誰が来てもどうしようもなくない?
しかも、黒木華が信頼していたあの人までその首謀者だったなんて…

と、最後は相変わらずの草野球で幕を下ろすけど、今回は桜井ユキもこひさんも出番少なくてちょっと残念。。


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