「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」
中々社会派に切り込んでいると感じる作品だった。心を失えば、平和になるが、人間としての機能を失う反面を残す。
でも、博士の言いたいことは分かる。今の起こっている戦争のメタファーを皮肉にも描いている。だけど、のび太とか遅い人にも寄り添っていない表面的な優しさを流しているだけの偽りの優しい世界。もしかしたら、この状態では文明が発展しないという怖さもある。
そして、ネコ型ロボットの完璧な人物が出たり、神を信じる人の心境がのび太に投影されているので、宗教に過信していることを可視化できるのも、凄いなぁと思いました。
社会を風刺したドラえもんも見ごたえあるなと感じました。
