kyoppikachu

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のkyoppikachuのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

良い点
・「完璧じゃなくていい、みんな違うから楽しい」は大人にも刺さるし、自分に悩んでいる子供たちはこの言葉を胸にきざんで真っ直ぐ生きて欲しいと思った
・このことを自分で認めるだけではなく、誰かに認めてもらうことが大事だと思えた
・認められなかったレイ博士は可哀想であり、また何となく気持ちが分かってしまう部分もあって、元々はのび太とおなじ境遇だったけど他者との関わりと人間関係の運で良くも悪くも大きく変わることを学べた
・伏線回収がすごい
・ソーニャがかっこよくて魅力的
・あんなに最低なジャイアン、スネ夫、しずかを純粋に性格分析して褒められるのび太のピュアな心が素敵
微妙な点
・悪役の思想とやり方が完全NARUTO、月の眼計画と一致
・前半がゆっくり展開で盛り上がらない
・理想郷へののび太の掌返しがすごい(小学生らしいけど)
・ドラえもんが虫にされた後のあっさり感すごい、生き返らないかもしれないのに「残念だなぁ」くらいのテンション
・同じ時間軸に存在してしまうタイムパラドックスへの描写が少なすぎて、疑問が残る
・アニメなので助かる前提にしても、ソーニャの命の扱いが切ない
・個人的には誰かの命で命を救う美談が好きでは無いので不快感
・ソーニャのメインメモリとやらで復元されたソーニャは、果たして本当に"あの"ソーニャなのか(メインメモリに関わる知識がない為不明)

理想郷の在り方は意外と現代の大人では賛成派も多いように感じた。実際平和な世界が築けているならそれでいいと思ってしまう気持ちもどこかにあるけど、完璧じゃないからいいんだという言葉に救われて嬉しかった。

どうしても月の眼計画が浮かぶことと、他にもっと面白い、良いドラえもん映画をたくさん見ているので相対してこの評価。子供の頃見てたらどんな感想を抱けてたかな。
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