このレビューはネタバレを含みます
企画・脚本の問題（※）を色々挙げることはできるが、主演陣の演技は良かった。
※問題と思った点
・いわゆる「オネエ」の戯画化をしている、企画や演出の根本的問題。まあ真剣に目くじらを立てるような作品でもないとも思うが、マジョリティ目線で作られた作品だなと思った（例えばモリリンが過去に悩んでいた頃のことを吐露するくだりも、マジョリティが想像したテンプレ感がある）
・途中、ズブ子が帰ると言い出すくだりが脚本上の「葛藤」を作りにいったな〜という感が出過ぎていて違和感がある
・そもそもバージンが踊らなくなった理由があまりはっきり見えて来ず、バージンだけ踊りに参加せず思うところありそうな感じで遠巻きに見つめてるシーンに全然感情移入が発生しない
・ラストシーンが微妙。バージンが率先して踊りにいってるので、葛藤が解決したんだろうなあとは思うがはっきりしないし、解決したにしてもなんで解決したのかがよくわからない。なっちゃんのお母さんが全部知ってたことによって何かしら心が動かされたんだろうなあとは思うが…
なんかフィルムコミッションありきだったのかな？という印象を受けた。
