脳みそ映画記録

ひみつのなっちゃん。の脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

3人のドラァグクイーンのロードムービーということで日本版のプリシラかなと思っていました。

脚本があまりにも残念。なんか面白くなりそうな材料は揃ってたのに調理に大失敗した感じです。

なっちゃんの家を見つけるまで長い長い。
ぜんぜん、物語が動き出した感じがしません。

やっとこさ車に乗り込みロードムービーの始まりかなー、と思ったけど、そのロード中も小さいハプニングが淡々と発生しては終息するのを繰り返し、目的の日の前日に余裕を持ってたどり着きます。
東京から郡上八幡だもんね。そりゃ着いちゃうよ。
なんか、トラブルの挙げ句葬式に間に合うの?合わないの?みたいな感じかなと思いましたが、結構予定どおりに着いて拍子抜けしました。たどり着いた先でドラァグクイーンショーをやるって隠す気ないじゃん。

そして、一番ドン引きしたのは葬式のシーン。
おネェたちが棺桶に縋りついた挙句に転がして、ご遺体が放り出されるって‥。
しかも、なっちゃんは隠したがってたのに結局親族の前で晒し者にされて、これでなんか美談っぽくしてるのが酷すぎる。なっちゃんの最後のショーなんでしょ?さすがにこれはないでしょ。

しかも、バージンは最後までドラァグクイーンやらんのかい!!唐突な郡上おどりでごまかすなや!!
そもそもなんでステージやめたのか語られずじまいだし‥。


脚本自体の残念な部分が目立ちましたが、おネェ俳優たちの出で立ちはお見事なもので、滝藤賢一のバージンぴゅあぞうはクールな感じで、渡部秀のモリリンストーンはかわいい系で、前野朋哉の愛慾ズブ子はコメディ系。喋り方、歩き方、身振りや手振り3者それぞれのおネェ像が素晴らしく良かった。

もう一人、本田博太郎のスピリチュアルおネェも実は好きでした!