三四郎

結婚の三四郎のレビュー・感想・評価

結婚(1947年製作の映画)
3.0
「今夜って楽しい晩は今夜しかないんだもの」
やっぱり良いなぁ松竹大船調。科白が優しいんだよなぁ。現実の厳しさも描きつつ、最後は家族愛のあたたかさで包み込む。

上原謙は本当に優しい受け身役がよく似合う。大女優に対して失礼だけど、ヒロインが田中絹代じゃなかったら…最高なんだけど。

「歩兵の本領」が「メーデー歌」になるんだから、運動家なんてテキトウなもんだ。右翼も左翼も大嫌いだけど、“聞け万国の労働者”よりも”万朶の桜か襟の色”の方が詩として美しい。
三四郎

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