このレビューはネタバレを含みます
鬼籍に入られた声優「内海賢二」さんのエピソードをドキュメンタリー形式で描いた一作。
若手ライターが内海さんとの交流が深かった声優さん達にインタビューをしながら内海さん自身のこと、声優業界の歴史を掘り下げていく形式になっています。
レジェンド声優と言われるベテラン声優のインタビュー内容もですが、それぞれの役者としての在り方、姿勢に学び、気づかされるものが多々ありましたね。
また、内海さんの役者魂、そして何より優れた人格者であったことがとても伝わりました。
黎明期から声優という職業を、歴史を築き上げた方の苦労と偉大さをまざまざと感じさせられました。
いやーでも声優さん方の代表作であるアニメの1カットが多数観られたのは嬉しかったですね。改めて演技のすごさを感じましたから。
アニメのキャラクターに声を吹き込む声の職人と言われる声優さんですが、演じるということ、魂をこめるというプロの仕事に改めて感服致します。
心を表現することが役者であり、声優の仕事であると。
表現することの奥深さを学ばせて頂きました。
以下、作中で印象に残った台詞を箇条書きにて。
・言葉にどこまでの情報量を載せられるか
・憧れだけど、なれない。自分のいけるところにいくしかない
・その人にしか出来ないことを
・自分の良いところを全面的に出す
・声優の基本は声で人を楽しませること
・歌は語れ 台詞は歌え（歌みたく感情を乗せる？）
・芝居を楽しむ。楽しんで上手くなる
・キャラクターありきで自分達がいることを忘れてはいけない
