周囲とのズレを感じてしまってる人や、自分は普通とは違うんだと思ってしまってる人には刺さってしまう映画だと思う。
この作品を観て少しでも救いになってくれればと思うが。
しかし、テーマの割には全般的にはコメディチックでもあり、観ていて楽しい。
三浦透子さんはこの役はホントにハマってると思う。まるでベテラン女優のような佇まいさえある。タバコをやたら吸う姿似合うなー。
脇を固める友達の前田敦子、妹の伊藤万理華がいい味を出していた。父と祖母もいいアクセントになっている。
これまで誰かに好意を抱いたことがなく、恋愛が何なのかわからない30歳の蘇畑佳純(三浦透子)。
志していた音楽の道で挫折したのを機に帰郷してコールセンターで働く彼女は、日々の業務に追われていた。
妹が結婚して妊娠し、母親からは恋人を作るようにとプレッシャーをかけられる中、母親が佳純に無断でお見合いをセッティングする。渋々お見合いに向かった佳純だが、その席で結婚よりも友だちとしての関係の構築を望む男性と出会う。
ヒロインを務めた『ドライブ・マイ・カー』で第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した、三浦透子の主演によるドラマ。
恋愛を理解できない女性が、さまざまな出来事を通してアイデンティティーや幸せの本質を見いだす。
監督玉田真也。
ラストシーンから本人が唄う主題歌になる流れもいい。この人の歌声も好きなんだよな。
今では決して珍しい作品でもないと思うが、やはり三浦透子が素晴らしい。ていうか好き。
あとは北村匠海がおいしいところ持ってきすぎ。