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そばかすのmakoのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
3.9
《今までを全部抱きしめて。
進め、自分。》
◎79点

メ〜テレ開局60周年作品。
(not)HEROINE moviesシリーズ第3弾。

監督: 玉田真司
脚本: アサダアツシ

リクエスト、叶いました✨

【ちょこっとあらすじ】
主人公は、蘇畑佳純(そばた・かすみ)、30歳。
チェリストになる夢を諦めて実家にもどってはや数年。コールセンターで働いている。
私は恋愛したいと言う気持ちが湧かない。 だからって寂しくないし、ひとりでも十分幸せだ。 でも、周りはそれを信じてくれない。

佳純は、アロマンティック、アセクシャル。
✤アロマンティックとは、他人に恋愛感情を抱かない人、またその指向。
✤アセクシャルとは、他人に性的に惹かれない(性的欲求を抱かない)」人。

だからといって、寂しい訳でもないし、普通に楽しく暮らしているのに家族は分かってくれない。
友達(男)だと思っていたら、勘違いされて迫られる。

人はなぜ、他者に対し自分の価値観の押しつけをするのだろう。
そろそろ結婚したら?
恋人はいないの?
そんなものは要らないと言っているのに、なぜ強要しようとするの?
自分が思っていることが、他者に当てはまるとは限らないのに。
そして男と女がいれば、すぐ恋愛に結びつけるのはなぜ?

うちの夫もよく息子に言うのよね。息子は、女友達で恋愛感情はないと言ってるのに、いやいやそんな事はないだろうと。
恋愛脳、どうにかしてほしい。

ちなみに、アセクシャルだからといってアロマンティックだとは限らないし、その逆もある。

アセクシャル(有)、アロマンティック(有)。
アセクシャル(有)、アロマンティック(無)。
アセクシャル(無)、アロマンティック(有)。

いろんな指向、人がいることを知らなければならないし、理解したい。
傍から見て幸せかどうかを判断しちゃいけない。
幸せは本人が決めることで、他人ではない。
家族だからといって無遠慮に人の心に踏み込んではいけない。

劇中、「シンデレラ」を新解釈で作った紙芝居が印象的でした。

佳純(三浦透子)の友達・世永真帆(前田敦子)もいいキャラクターでした。

なかなか好みの映画で楽しめました♪



メモ📝
(not)HEROINE moviesシリーズとは…
メ〜テレと制作会社タブがタッグを組み“へたくそだけど私らしく生きる” 等身大の女性のリアルをつむぐ映画シリーズ。
第1弾『わたし達はおとな』
第2弾『よだかの片想い』


観客 1階席 3人+?、2階席 7人
劇場鑑賞 #39
2023 #41
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