トールキン

そばかすのトールキンのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
3.9
「多様性」、「ジェンダーレス」、「普通とは」、いわゆるそういったテーマやメッセージ性を扱う今作。普遍的かつこういう題材の作品ていうのはここ近年増えてきている気がする。それについては後で触れるとして、
主演の三浦透子の存在感がめちゃくちゃ際立っていて光っていた。彼女の初主演作品らしいけど主演としての貫禄は充分感じられた気がする。「架空OL日記」ではどっちかと言うとちょい役、「ドライブマイカー」では寡黙な役柄、そして今作では台詞もかなり多かった気がするしそれを自然と難なくこなしていたような、さらに淡々としたお芝居だけど妙に惹きつけられるものがあった。27歳の彼女、まだまだ先が楽しみな女優だと改めて思った。

今の現代社会の価値観や考え方、生き方って言うのは当然だけどちょっと前までの時代とは全然違っていて、時代が変われば人の生き方や考え方も変わっていくってそれが当たり前みたいなことなのかな、と改めて思えた。一昔前のごく普通だったことが今では別に普通ではなくなって、いわゆる多様性な社会がどんどん浸透していってるってことか。
周りに理解されないような人たちが実は世の中にたくさん存在していて、それで苦しんでいたとしても自分の好きなように自由に生きる権利は誰にだってある。そしてそれを共感、理解してくれる人が一人でもいれば自分の世界はこれまでと違って見えてくる。
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