なじみないはずの
ネパールやエベレストの風景
それでもなんだか懐かしい感じがするのは
人間の大元のような何かが
呼応しているのかもしれない
前情報を全くいれずに鑑賞したもので
アフタートークで
実際に存在していた登山家さんについて
ドキュメンタリーを撮影していた監督さんが
今回の作品作りが喪の時間だった
というようなお話をされていて
弔い方は本当にそれぞれだなぁと思ったし
マイナスになってしまいがちな想いを
作品という
プラスの形に転化させていることが
本当に素晴らしいと思った
作品全体に
緩やかに優しい時間が流れていたのは
そのような想いが投影されているのかもしれない
わたしも昨年大切な友人を亡くした
現実を受け入れて
先に進もうと思えるまでには
たくさんの時間とプロセスが必要で
偶然や周りの人からのご縁が
それを助けてくれた
ひとりではとても難しかった
映画がそんなきっかけになることもあるよなぁとポスターにもなっているラストシーンを観ながらとても穏やかな優しい気持ちになった