nana

あの娘は知らないのnanaのレビュー・感想・評価

あの娘は知らない(2022年製作の映画)
3.5

不確かだけど依存しあっている。

脆く危うい。

亡くなった恋人が泊まっていた宿を訪ね、宿の主人と生前の彼女の思い出を巡るストーリー。

もっと単調な物語を想像していた。

この2人と恋人、それぞれが心に傷を持っている。
そしてそれは簡単には口に出せない。
繊細な距離と心に開いた穴。
お互いに埋め合う、相手に届かせたくない痛み。

「大切な人が居なくなる」
奈々のあのシーンから絶叫したくなる気持ちが解り涙が止まらなかった。


“俺がいる”
あんなふうに手を握られたら…

奈々が自転車に乗るシーンは美しくて無垢。


2回涙がぶわぁっと出た。

映像がとても綺麗な作品でした。


~~~~~上映後~~~~~


岡山天音さん
今独特の緊張感に包まれている。
僕がオレンジ、奈々が白の衣装でイメージカラー。
この映画は水に対する印象が強い。
水に反射する光が非常に印象的。
夢の中のシーンが演っていても不思議。
人の夢の中に出たのは初めて(笑)


撮影・富田さん
凄い静かでいい映画。
奈々は純粋なイメージ、俊太郎は温かいイメージで照明を作った。
監督から「とにかく色を」と言われた。
岡山さんはなんか秘めてると思った。
寄りと背中のお芝居に注目した。特に寄りが岡山さんはいい。


照明・太田さん
脚本を読んで凄い不思議な作品だと思った。
ミステリーの要素もありつつ恋愛ドラマのようであり、そうでない。
言葉では表現出来ないような作品。
探りながら作った。
岡山天音さんの間のとり方がいい。


制作スタッフと主演の凝ったトークでした。
nana

nana