劇場版4作目。
本編は前作よりボリュームDOWNしたものの、1作目2作目と同じ46分。
これまでの戦いで星矢達に野望を打ち砕かれた邪神エリス、太陽神アベル、海皇ポセイドンらの怨念が神の子ルシファー、別名・堕天使サタンを受肉させ蘇らせた。
その脅威は平和の象徴アテナ像を破壊し、十二宮のゴールドセイント達も、一瞬にして蹴散らされてしまう……といった導入。
このルシファーに仕えるのが聖魔天使
セラフのベルゼバブ
ケルビムのアシタロテ
ヴァーテューのエリゴル
スローンのモア
の4人で、全員が元は天使であり邪悪に寝返った堕天使。
ルシファーの脅しにより茨の道を歩まされるアテナは傷付きながら階段を登っていく。
その生き血が、魔界に居る太陽神アベルや邪神エリスたちの、復活の源として供給されていく。
言わば、タイムリミット方式の勝ち抜きバトルで星矢達の闘いも手に汗握る展開。
そんな中でも、これまで必ずピンチに駆け付けたフェニックス一輝が、今回はちょっとツンデレ兄貴な感じで、マンネリ防止のような演出がされていた。
他にも氷河が母への幻影を乗り越えんとするシーン等も含めて、どうやらテレビシリーズの終了に合わせて、後日談的な性質を踏まえた脚本と演出が採用されていたよう。
そういった意味でも集大成的というか【聖闘士星矢とは】というノウハウが詰め込まれた、お家芸満載の1本だった。
今回、当時の劇場版4作を一気見したが、長編アニメでもう一度聖闘士星矢をリバイバルしてほしいと思った2022年。
主演声優陣は、なるべくそのままで。