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はだかのゆめのkattyのレビュー・感想・評価

はだかのゆめ(2022年製作の映画)
3.4
甫木元さんが「同じ空間にあるけれど断絶されているようなものを描きたかった」というようなお話しをされていて、なんかスッとおちた。彼とわたしは歳があまり変わらなくて、それでも向き合ってきた別れの数はわたしより多いんだろうな、というのをトークイベントで感じ、鑑賞後、そしてトークイベント後、余韻に浸りながらの帰り道、色々なシーンや台詞を反芻した。生と死の境界が曖昧で、なんなら全ての境界が曖昧で、ふわりと浮いていた。曖昧な中に生活の痕跡や季節の巡りは確かにあったから、物語は決してファンタジーで終わらず、それが寧ろ救いでもあった。
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