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PS-1 黄金の河のBaadのレビュー・感想・評価

PS-1 黄金の河(2022年製作の映画)
4.0
マニラトナム監督の映画の一般公開、『ディル・セ』以来、ということで初日に観てきました。

目当てはもっぱらカールティさん。同じ監督の『吹き渡る風に』とは別人のかわいらしさですが、運動神経の良さとダンスのうまさは変わらずですね。

史実と小説ベースで構成は『バーフバリ』に似た感じですが、撮影がより自然で、スローモーション使わず自然光を多用しているところは好感度高し。ただし、初期の同じ監督の映画ほどカメラが物語っていない感じなので、ちょっと物足りなくもありました。
マニラトナムの名声って撮影監督と音楽とダンスに支えられていた部分が大きかったのかな?とちらっと思ったりもした。

物語の進め方が独特で、劇画風というより歌物語風?
今時のインド映画としてはかなり多めのダンスシーンと普通に多いアクション&戦闘シーンの間に会話が挟まっているという感じで流れるように物語が進みます。
歴史物に物語的な趣を加えるという点では上手い演出なのかもしれませんが、後半の話の転がり方次第では退屈になるのでは?と少し不安になったりもしました。

役者さんは押し並べて良かったと思いましたが、アイシュワリヤーとヴィクラムの共演はすでにこの監督やってるので、結構飽きました。
後若い妻設定なのでこの役はアイシュじゃなくもうちょっと若い人配して欲しかった。

ちょうど物語が展開する部分で第一部が終わってしまったので、この先どうなるかちょっと不安ですが、弟の方の王子とカールティさんのエピソードがいい感じに流れているので次も見ます。

王女役のトリシャさん、思ったより威厳があってハマり役でよかった。

劇場でパンフレット買いましたが、充実していました。
実在の王朝の歴史の部分を避ければネタバレも避けられると思います。
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