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バッドサンタのクリームのレビュー・感想・評価

バッドサンタ(2003年製作の映画)
3.8
今朝のTLで流れて来て、これは私向きのクリスマス映画だと思い慌てて観賞。やさぐれサンタのちょっとだけ素敵なクリスマス。ビリー·ボブ·ソートンがクズだけどイケてたので、忙しい年末に無理矢理、観て良かったです。リフレッシュ出来ました。意外と心も温まります。
※下品なので、家族向けではないので注意して下さい。

アル中のウィリーは、アルバイトでサンタに扮しては相棒のマーカスと強盗を働く常習犯。だが、毎年盗んだ金を使い果たし、またサンタに扮する事を繰り返す。しかし、認知症の祖母と暮らす、いじめられっ子のぽっちゃり少年マーカスと出会い、彼と交流するうちに、ウィリーの心は変化して行くのでした。



ネタバレ↓



ずっと酒浸りで酔っていて、サンタの格好でオシッコを漏らすし、女性に目がなく、ちゃっかりヤりまくる。親が留守の子供サーマンの家に上がり込み、堂々と金庫から金を盗む。その子の家に住み付き、女まで連れ込む。やりたい放題の駄目サンタ。
ところが、ビリー·ボブがはまり役で、憎めず、なんなら魅力的。
バーテンダーの美女が惚れてしまうのも仕方ない。
サーマンの為にいじめっ子に制裁を加えますが、自身の更生はしません。そこが、このサンタの良い所。ラストの強盗で、警察に追われ撃たれるのてすが、サーマンの為にプレゼントのゾウを届けに行きます。色も違うし血まみれのプレゼント。
また、ウィリーも主役の少年の華やかさは皆無。それがとても可愛いらしくて、実は大人な良い子。プレゼントとして木彫りのピクルスを作り、ウィリーに贈ります。このプレゼントも血まみれ。
「サンタじゃないのはわかってる。でも友達だからプレゼントの交換をしようと思って」とプレゼントを渡すサーマンのセリフが寂しそうで泣けます。
ラスト、ウィリーは、サーマンの手紙によって警察に捕まらず、病院で療養中。そして、ウィリーからサーマンへ「誰にもコケにされるなよ。とりわけ自分にな。」という手紙が届きます。例の美女に世話をして貰えと…。
サーマンの為にボクシングの練習をマーカスと3人でやり合い、股関を蹴り合うシーンは、面白かった。最後にいじめっ子の股関を蹴り上げたサーマン、良かったです。

不器用な者同士の友情にニヤニヤします。そして、サーマン少年の可愛さとウィリーの憎めなさ。子供に対して大人の対応を一切しないウィリーが、徹底してて良かったです。魅力的なクリスマス映画でした。

*のんchanありがとう*
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