福福吉吉

ウーマン・キング 無敵の女戦士たちの福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
西アフリカのダホメ王国ではアゴジェと呼ばれる女戦士部隊があり、将軍のナニスカが率いていた。少女のナウィは結婚相手を拒絶して父親からアゴジェへ捨てられる。ナウィはアゴジェの在り方に疑問を持ちながら、訓練で強くなっていく。そんな中、オヨ国との関係が悪化し、臨戦態勢になる。

◆感想◆
ダホメ王国を守った女戦士部隊アゴジェの活躍を描いた作品となっており、部隊として活躍とともに、ナニスカやナウィなど戦士個々の活躍やドラマを描いており、見ごたえがありました。

アゴジェを率いる将軍のナニスカ(ヴィオラ・デイヴィス)は誇り高い戦士として描かれており、自国のために決死の戦いを挑む姿は強さの象徴のように感じました。しかし、過去の屈辱を忘れられないところもあって、冷静さを欠く姿は彼女の恩讐の深さを感じました。

ナウィ(トゥソ・ムベドゥ)は見た目は幼い少女なのですが、気が強く自身の気持ちを貫くところがあって、父親によりアゴジェに捨てられたのですが、それも彼女の思い通りだったように感じました。訓練の中で彼女は強くなっていきますが、それとともに自分の意思を通そうとする精神的な強さを大きくなっていきました。彼女の成長が本作の見どころだと思います。

当時、黒人が奴隷貿易で売られてしまうことが常態化しており、アゴジェの存在はそれに対して真っ向から否定する存在として描かれていました。それはダホメ王国だけでなく、アフリカ全体を意識したものであるように感じました。

本作は力強いアクションが多くあり、アゴジェの戦士たちの戦いっぷりは凄まじく、一撃が非常に重く、痛みが伝わってくるように描かれていました。敵を圧倒する彼女たちの姿が印象的でした。

誇り高い女戦士たちの戦いっぷりを楽しむことができて良かったと思います。なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年3月30日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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