歌うしらみがおりました

落葉とくちづけの歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

落葉とくちづけ(1969年製作の映画)
4.0
尾崎奈々さんが着ているワンピースがミドレンジャーにしか見えないのは置いといて、若かりし頃の藤岡弘がインポッシブルひるちゃんに激似というのも一旦置いといて、褒め過ぎかもだけどホークスをも彷彿とさせるようなシステマティックなコメディがとても面白かった。
記憶としての色をつけていくが、それは捏造されたものかもしれない。だから全てを白く塗りつぶす。これから新しい色を重ねていくために。
藤岡弘が尾崎奈々さんを田舎へ連れ去るが、未来へと歩き出したとき、二人の立ち位置が逆転する。ラストの絵本の扉絵で5人の中にノンコがいるところに、この映画の優しさを感じる。