ぴょんきち

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4.0
この映画の始まり方、終わり方が好きです。
森田想さんが演じている熊野遥風(はるか)のせいでめちゃくちゃになっていくように思える人間関係を丁寧に描いていて、見守るように観たのと、映像がきれいで見入ってしまう映画でした。
遥風のことはどうしても好きにはなれないが、価値観が合わない人にも積極的に話しかけるところ、率先して動けるところはすごいと思う。特に兄の彼女の家までついて行き、兄に農作業をさせるよう促したり、自分も兄の彼女と話をするために作業を手伝ったところは本当に偉いと思います。
遥風は人の気持ちを考えない物の言い方をするので、観ていていやな気分になったけど、映画を観てこんなにいやな気分になることもあまりないし、強烈なキャラクターの遥風を演じきった森田想さんは本当にすごい。

話が進むにつれて、遥風の人を追い込む言葉がブーメランのように自分に返ってきてるように思えたけど、彼女がこの先どうなるのかすごく気になります。彼女は変わるのか変わらないのか…後日談を観たいと思ったし、もっとこの映画を観ていたいと思いました。

川瀬陽太さん、小林リュージュさんがどんな役でどんな風に関わっていくのかわからなかったので、観ていてとても驚きました。
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