猫

わたしの見ている世界が全ての猫のレビュー・感想・評価

4.2
暫定
今年の邦画ベストワン

のっけから
心がざわついた。
キッツー
これが流行りの成果主義?
その自信は
どこから湧くの??

そんな末娘が退職に追い込まれ
起業資金目当てで
実家の売却を提案
その騒動に巻き込まれる家族の物語、
なのだが
82分の中に
現代を見事に描ききっている。
とにかく面白い。

実家を離れ
それなりの成功を収めた自信ゆえか
ほぼ実家(日用品小売兼うどん屋)
しか知らない兄姉の生活を
ザックリと切り捨てていく末娘
確かに、彼女の言い分も一理ある。


兄たちや姉には
キツイけれど
妹の存在はいい刺激になったかも。
なんだかんだと言っても
心根の下の方で
細いけれど繋がっている
家族のかたちが見えた。

兄が付き合ってる彼女が山椒のようで
姉の子どもはマーブルチョコ
仕事の後輩は壊れたグラス?
うまい具合に描き分けている脚本に拍手


映画のとおり
誰もが
自分のみている世界が全て、だ。
猫